活動11週目 その支援、現場に届いていますか?〜フェアトレードと有機栽培コーヒー〜

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    こんにちは。Gandhi(ガンディー)@南米エクアドルのコーヒー農園です。

     

    恥ずかしい事に先週は体調を崩し、一週間丸々寝込んでいました。

     

    何もやることが無いのに、何もやる気が起こらず、でも何かやりたい、という悶々とした気持ちで過ごしていました。

     

    時間を無駄に過ごした感じがすごいです。

    何かやってないと不安になるのは日本人の美徳であり、悪い癖ですね。

     

    とにかく、間違いなく言えるのは、「健康第一」ということです。

     

    体調を崩すと何もできない事が分かりました。日本だとできる無理も、体が受け付けてくれない、、やっぱり自分は開発途上国にいるんだな、という事を痛感。

     

    さて、回復もしてきましたので、この機会にこれまで感じていた「フェアトレード」に関する考えをまとめてみました。

     

    その前に、活動内容についてもう一度おさらい

     

    現在、2つのコーヒー加工組合で販売支援のお手伝い中。

     

    1.Ceprocafe(セプロカフェ)

     

     

    Registro Sanitarioという販売認証を取得していないため、まずはその取得を進める。本格的な販売活動はそのあと。

     

    認証取得は県庁担当者と共に進めており、何となく進んでいる。

     

    当初3週間で終わる、と言われていたが、プロジェクトを開始してすでに2ヵ月が経過。でも別に遅れているわけではないらしい。

     

    これがエクアドル。

     

    しかし、それより問題なのが、同僚のほぼ全員が別の仕事と掛け持ちしており、セプロカフェにかける工数が少ないこと。

     

    他の仕事のスケジュールに合わせなければならず、仕事のスケジュールが全く定まらない。

     

    2.Asproincam(アスプロインカム)

     

     

    既にRegistro Sanitarioを取得済み。地元のスーパーマーケット及びフェリア(フェア)での直接販売を展開中。彼らは売上を上げたいと考えている。

     

    問題は、差別化ができてないことと、コストを把握しきれていないこと。3つの商品ラインナップを持っているが、それぞれにかかるコストを分けられず、まとめてコストを算出している。

     

    セプロカフェにも当てはまるが、差別化が凄く難しい。消費者はパッケージを見て商品を選んでいるわけだが、正直どれでも良い気がする。

     

    日本で売っているコーヒーを見てもパッケージが似通っているし、全世界レベルで難しい問題だと思うけども。。

     

    誰に売りたいか、何を売りにしたいか、をまず決めることが必要だと考えているが、うまく説明できずにいる。

     

    とりあえず、一年目は彼らの作ったパッケージで販売してみて、市場のリアクションを見ようと思う。売れたら、それでいいし。

     

    やるべきことはコーヒーを通した国際協力

     

    こんな状況で、僕がしなければいけない事は、より高値で、より多くのコーヒー豆を販売すること。

     

    つまり、コーヒーの販売援助を通して、生産者の利益を最大限に高めること。

     

    「コーヒーの販売援助」と聞くと、「フェアトレード」を思い浮かべる人も多いと思う。

     

    フェアトレードとは、流通業者が暴利を貪る状況を変え、生産者にも利益を分け与える取引の事。

     

    流通業者が暴利を貪っているのは確かにその通りで、コーヒー生産者の立場は非常に弱い。

     

    コーヒーの流通業者に販売交渉する際、セプロカフェの代表が全コスト情報を流通業者に見せていた時はものすごい衝撃を受けた。

     

    そうでもしないと、もっと安く買いたたかれるらしい。

     

    流通業者が顧客にいくらで卸しているか、なんて情報はもちろんもらえない。

    そんな流通業者の左腕には、きれいな金色の時計が輝いていた。

     

     

    こんな状況を変えられるなら、どんなに良い事か。

     

    その一つの手段が「フェアトレード」というのが定説になっている。

     

    フェアトレード品を買うことが国際協力に繋がる?

     

    でも、疑問に思うことがある。

     

    仮にフェアトレード品を買ったとして、その生産者が恩恵を受けることができたとしても、

     

    同じ労力をかけて同じ品質のコーヒーを栽培した別の生産者が、大手流通業者を通して別の消費者の手に渡っている事実は変わらないのではないか。

     

    結局一部の運の良い生産者が利益を得られるだけで、他の大多数には大して恩恵は得られない。(もちろん、一部だけでも貧しい生産者が豊になることは素晴らしいことなので、是非ともフェアトレード品を買ってもらいたいという気持ちはある。)

     

    現状のフェアトレード品はNGOを通したり、何かの団体や企業を通したりして行われているため、全生産者が恩恵を受けるには限界がある。

     

    そもそも、大手流通業者も市場原理で動いているので、厳密には全ての取引はフェア。ただ、「生産」自体の価値が低いだけのこと。

     

    ではどうすればいいか?

     

    フェアトレードと言われている取引は、つまるところ「生産者が消費者と繋がることで、生産物に付加価値を付ける」ことだと思う。

     

    なので、僕がやりたいのは、個別のフェアなトレードをする、というより、産業の構造を変えるきっかけを作ること。

     

    支援団体を介さずに生産者が消費者にアプローチできるようになること。

     

    何とかして生産者が直接消費者に繋がれる方法を考えたい。

    その一つがWEBマーケティングだと思う。(僕は素人なので、まだ具体的なアイデアはありませんが。。IOTでAIな起業した人とか手伝ってくれないかなぁ)

     

    開発途上国の貧しい農家ですらスマホを持つ時代、希望はあると思う。

     

     

    有機栽培(オーガニック)コーヒーについて

     

    もう一つ、フェアトレードとセットでよく聞くのが、「有機栽培」のコーヒー。有機栽培とは、簡単に言うと農薬を使わないで栽培すること。カタカナでオーガニックと呼ぶ人もいる。

     

    「有機栽培」することで個別農家の作るコーヒーに付加価値を持たせ、よりフェアトレードに近づけよう、というもの。

     

    だけども、有機栽培を名乗るハードルが意外と高い。

     

    まず、いくつかの国際機関が発行する認証のうち、いずれかを取得しないと「有機」とか「Organic」とか「Organico」という謳い文句を使ってはいけないという前提がある。

     

    さび病という恐ろしい伝染病のリスクを持つコーヒー栽培にとって、農薬を使わない事自体が難しいという事もあるが、それ以上にこの有機栽培の認証を得ることが難しい。

     

    実際、マナビ県のほとんどのコーヒー農家では農薬を使っていないが、有機認証を持っている農家は数少ない。

     

    聞くと、有機承認をとるためには認証料を支払う必要があるとのこと。基準を順守するためにもコストがかかり、個人農家はおろか、地方の生産組合が取得するには代償が大きいとのこと。

     

    なので、実質有機栽培なのに、宣伝に利用できない。

     

    本当に支援が必要な人がその有機栽培の制度を利用できずにいる現実が悲しい。

     

    なので、「私は有機栽培コーヒーしか飲まないの」という主義のみなさん、一度考えていただきたい。

     

    実質有機栽培なのに、資金が無くて有機栽培を名乗れないコーヒー生産者がいることを。

     

    また、有機栽培品を買うことが国際協力だと思っている人がいれば、今一度この状況を知っていただきたい。

     

    まとめ

     

    ・体調は回復した

    ・活動は順調とまでは言えない

    ・フェアトレードよりも、生産者と消費者をつなげたい

    ・有機栽培品じゃなくても、無農薬のものはたくさんある

     

    口では言う事言って、行動に移せていない傾向があるので、何とかしなくては。。

     

    とはいえ、一人では限界を感じる今日この頃。ネットが発達したこの時代、世界の誰かと一緒に活動してもいいんじゃないかと思っている。

     

     

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